メルマガ第4号 ニジイロ交配

こんにちは 神長きのこ園です
メルマガ第4号になります。
今回はニジイロの交配方法とその結果について

まずは大型ニジイロの交配について
♀の場合
昨年ニジイロギネスを更新した血統からは♀42ミリ
アウトラインで大型になった♀血統では44ミリまで出てきました。
♂の場合
ギネス血統インラインからは♂65ミリがトップですが
アウトラインからは66.8ミリが出てます。昨年のギネスも
梅里さんがアウトラインで交配した物です。この結果から
ニジイロもアウトラインの大型血統同士の交配が有利と言えるようです。
 昨年は今までに入れていなかった大型血統を購入し、ギネス血統の♀やその他の大型血統の♀のアウトラインで合計6血統作りましたが、やはりこの結果もインブリより大きいので、今期はさらに別血統での交配が楽しみですね!

次はグリーン血統について(隔世遺伝)
まずは略語の解説から入ります。
GA+=グリーンAクラスの最上位
RA+=赤血統の最上位
 
GA+×GA+インラインからは約20%のGA、 GA+は5%程度 残り55%は
GA-からGBになり ノーマルも20%程度出てきます。
しかしGA+血統の場合 このノーマル同士のインブリとアウトの交配で
GA+血統のGA+よりさらによりグリーンな♂♀が出てきますので、
1回目で「ノーマルだな」と諦めるのは危険です。しかし可能性を拾いたいと
GA+血統を全部飼育しようとすると、2世代目で数百頭になり3代目では
1000頭を超えてしまいますので、種親の絞り込みで悩むことになります。
 GA+血統の隔世遺伝を見つけたときは、「ラベルを間違ったかな?」と思いましたが、兄弟の♂も♀も素晴らしいGA+が羽化してラベルに「祖父母がGA+]と書いてありましたので、隔世遺伝を確信できております。

GA×RAは色の濃いノーマルとRBが多くなります
RA×GAは色の濃いノーマルがほとんどでGB-程度が少し羽化します。
ノーマル×GAはGBが少しでほとんどノーマル
ノーマル×RAはRBが少しでほとんどノーマルですがRBの確率はGAの時より
高確率になりますので、赤の遺伝力は少し強いと感じます。
 飼育温度は19~24度ですので温度による色変化の影響は少ないと思いますし
羽化個体数♂♀合わせて1200頭のデータですので、大きな間違いは無いと考えますが、現在も試験は継続中です。

 興味深いのはGA×RAやその逆交配でノーマルで羽化した♀をGAやRAの♂と
交配したときにどうなるか?♂を使った場合はどうなるか?この辺もじっくり見ていきたいと思います。

ニジイロを飼育していて??と感じるのは
早期羽化の♀は4ヶ月で羽化しますが兄弟で10ヶ月で羽化したり、中には13ヶ月かかる♀もいます。♂でも5ヶ月~14ヶ月までいますので、この差は一体何だろうと考えます。答えは不明ですが現実です。また長歯血統だけを選抜していくと 短歯率は極端に少なくなりますので、16gの幼虫でも55ミリが当たり前になり、18gで60ミリ 21gで63ミリくらいになりますね。 ♀は11gから40ミリになり13gあると42~43ミリ 44ミリは1本目交換時14gでした。
 1本目800cc100日交換時 12~14gの♂は短歯の確率が高いのも分かってきましたので、この辺は淘汰の対象になり、24g以上で2本目に入れて60ミリでも
短歯で無い限り「大型血統」の種候補になれます。

 800ccでニジ60UPがどの菌糸なら可能かを調べていますが、昨日までのデータでは4種の菌糸が合格しました。その結果は
1位63ミリ  ヒラタケ菌 グラン用1番(インドグランでは89ミリ)
2位62ミリ    同    クヌギ微粒子100%(ニジ66.8)
3位61ミリ    同    セブンオークス様SW(北峰アゴ基部7ミリや80ミリ)
3位61ミリ カワラ菌  ルカディア・スーパーホワイト(超カタ詰めPP.20度以下限定)
となっておりますが、今日もルカディア・スーパーホワイトの羽化ボトルを掘り出しますので、順位が入れ替わるかも知れませんね!この他にも詰め重量を変えて試験中ですので、まだまだ分かりません。

それと別件ですが、羽化データの専門カテゴリを作り菌糸別最高羽化データを
随時公表しますので、こちらもお見逃し無く!!