SL産卵用デジケースの使用法(現在)

先日販売を開始したグリードSL産卵ケール(デジケース入り)の私の使い方を、ご紹介します。

1)産卵ケースの前処理

メスが潜れる程度の穴を四隅のどこかに開けます、醗酵マットを菌糸表面が

隠れる程度に入れます。ゼリーと転倒防止材を入れます。

これで、前処理は完了です。

2)メスの前処理

ペアリング済みメスを綺麗な管理マットで1~2週間ゼリーをたっぷり与
えます。これだけです。

3)メスを移すタイミング

メスをケースに入れて、側面に産卵を確認したら 投入日から2週間で

次のケースに移します。これを、産卵しなくなるまで繰り返します。

セット回数は多くても6回で今は解除しています。

4)割り出しのタイミング

セット後4週間では、まだ卵が残っていますので、5~6週間後まで

待ってから割り出します。この時点で卵があっても孵化しませんので

無視して、幼虫のみを菌糸カップへ投入します。カップに入れた幼虫は

1ヶ月後に、メスは800cc、オスは最低1400cc~3000バケツ
に投入し、1本で羽化させます。(菌糸開発用の幼虫は種ごとに別扱いです)

5)これまでの産卵結果は、数が膨大すぎてまだ完全にまとまっていませんが

どの種も1メスの生涯産卵数は上昇しています。親メスの数は全種合計

400頭で同じですが回収する幼虫数が毎月600~800頭だったの

が、1400~1800頭へ伸びましたので、効果は絶大です。要因には

、メスの産卵時負担が軽くなったこと、親メスの幼虫補食が無くなったこ

と、割り出し時間の短縮で割り出すセット数が圧倒的に増えたこと、など

が有ります。

また特筆すべきは、パプキンが産卵し孵化したことですね!

過去に何度やっても菌糸産卵は成功しませんでしたが、今回は

50セット組んで42セットに幼虫が見えています。同時に自家製マット

で今まで通りのセットがありますので、2週間後に割り出して結果を比較

します。

6)反省点

今はデータ収集の真っ最中ですので、親メス400頭は維持しますが

このままでは、絶対に収容しきれなくなるため、200~250頭

に減らします。260ccカップを毎週500個作ってきましたので

すでに始まったボトル投入時間、羽化した個体の掘り出し時間が

菌糸製造に影響しない様 調整していきます。

(、5月、6月販売分の菌糸はすでに仕込みが終わっています、念のため!)